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2016年4月24日日曜日

避難生活の先の新しい日常を

 4月24日、熊本へ向かった。全国コミュニティ財団協会の深尾昌峰会長(龍谷大学政策学部准教授)と、石原達也事務局長(岡山NPOセンター副代表理事)によるヒアリングに同行させて頂いた。4月14日の地震発生から10日、朝8時の時点で震度7が2回、震度4以上が93回、震度1以上となると850回を超え、支援の長期化は確実である。この数字は移動中にラジオ同時中継のNHK「日曜討論」で紹介されたものだ。
 思えば、阪神・淡路大震災では1週間後、立命館大学の緊急調査チームの学生随行として芦屋などを訪れた。各種の支援で多忙な中、言葉を失う風景に現地の自治体の方に説明をいただくなどしたが、土木工学や都市計画の専門家らが専門用語を重ねて解釈していた。その姿に違和感を抱いた。結果、専門を変えた。
 前日の正午頃に博多〜熊本間が運行再開となった九州新幹線は1時間に1本の臨時ダイヤだった。熊本駅で九州環境サポートセンターの宮原美智子理事長と合流し、くらしデザイン研究所MAMの方々と北区の一般社団法人「ココロの学校オルタナ」にお邪魔した。続いて熊本市東区の一般社団法人フミダスにて濱本伸司代表と意見交換をした。そして西区の肥後計量器に、上土井章仁さんを訪ねた。
 縁はありがたい。ヒアリングでは避難場所と避難所の違いを痛感した。生き残った方が死を選ばぬよう、ミクロな支援拠点が非日常の暮らしを支えていた。避難生活のその先を、共に展望したい。


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